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(479)寒波くるひゅーるひゅるっとやかん鳴る/利部瑠南(2004年~)

 「ひゅーるひゅる」と鳴っているのはやかん。だが、まるで風の音のようにも。堺正章の歌った「北風小僧の寒太郎」でも<冬でござんすヒュルルルルルルン>。あまりの寒さに、やかんが共鳴して、情けない声を出しているようだ。関係ないが、「寒波くる」と「やかん鳴る」はリズムが似ていて、続けて声に出してみると楽しい…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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