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(480)たましいはただならぬもの虎落笛/蝦名石蔵(1949年~)

 虎落笛(もがりぶえ)はヒューヒューと鳴る冬の烈風の音です。虎落とは竹の柵のことで、これに風が当たるときの笛のような音が語源です。前後には<マタギの地阿修羅のごとく雪がふる>や<ガリガリと雪踏んでいく猟の村>の句が並び、猟を生業(なりわい)とする村を読んだ句と分かります。たましいは我々(われわれ)に…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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