みやぎ災害伝承ポスターコンクール、小中高生応募92点　石巻地方から入賞５人

　過去の災害の教訓や防災への意識を深める「第１回みやぎ災害伝承ポスターコンクール」の授賞式が１月２９日、石巻市南浜町２丁目のみやぎ東日本大震災津波伝承館で行われ、受賞者に賞状が贈られた。

　県が県内の小中高校生を対象に企画。災害への備えを呼びかけるポスターなど、小中高の３部門に計９２点の応募があり、３３点が入賞した。

　中学生の部では、最優秀賞に同市河北中２年の岩瀬かんなさんの作品が選ばれたほか、一般財団法人「３・１１伝承ロード推進機構」（仙台市）が選定する特別賞を河北中１年の大槻丈翔さんが受賞した。応募作品は今月１９日まで津波伝承館に展示する。

　式では東日本大震災の９日後に救出された経験を持つ同館解説員の阿部任さんが講話した。自身の体験を「奇跡ではなく幸運が偶然重なっただけ」と述べ、震災伝承の重要性を説いた。

　石巻地方の受賞者は次の通り。（敬称略、数字は学年）

◇小学生の部
▽優秀賞　内海良那（石巻５）

◇中学生の部
▽最優秀賞　岩瀬かんな（河北２）
▽特別賞　　大槻丈翔（河北１）
▽佳　作　　三浦友菜（河北２）、山下哲平（矢本二２）