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特殊詐欺被害を防止 石巻署、セブン-イレブン石巻河南インター店に感謝状

贈呈式後に記念撮影する須藤署長(左)と狩野さん

 電子マネーで送金させる手口の特殊詐欺被害を防止したとして、石巻署は8日、セブン-イレブン石巻河南インター店(石巻市蛇田、広野耕治オーナー)と店長の狩野忠一さん(58)に感謝状を贈った。

 署などによると、昨年12月29日、同店で70代の男性客が電子マネー4万円分を購入しようとした。狩野さんが理由を尋ねると「パソコンがウイルスに感染し、サポートセンターに電話をしたら電子マネーで支払うよう言われた」と答えたという。狩野さんは詐欺を疑い、購入しないよう男性を説得して被害を防いだ。

 感謝状の贈呈式が同署であり、須藤隆史署長は「広報啓発してもなかなか被害抑止に至らない中、水際で阻止していただいた。最後のとりでとして今後も力を貸してもらいたい」と感謝した。

 狩野さんは「買い慣れている様子だと詐欺かどうか分からず声をかけにくい時もあるが、金額が大きければ用途を聞くようにしている。一件でも被害を減らせて良かった」と語った。

 署によると、昨年の管内の特殊詐欺被害は11件。被害額は計6278万円で、前年に比べて5357万円増えた。コンビニや郵便局などで被害が阻止されたのは16件だった。

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