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「新しい女川」へ思い 町長、写真作家、歌人が議論 11日にシンポジウム

鈴木麻弓さん

 東日本大震災後に再生された女川町の風景をテーマに町長と写真作家、歌人が議論するシンポジウム「『新しい女川』の風景」(主催・三陸河北新報社、協賛・東北電力)が11日、同町まちなか交流館ホールで開催される。

 パネリストは須田善明町長、写真作家で日本大学芸術学部写真学科准教授の鈴木麻弓さん、町在住の歌人逢坂みずきさんの3人。

 鈴木さんは町内の写真館だった実家が津波に遭い、両親を亡くした。実家跡地で父が撮影した写真やレンズを拾い集め、レンズを自分のカメラに装着し、女川の変化を撮った。修復した父の写真と組み合わせた作品集「The Restoration Will(復元の意志)」はイタリアとスペインの国際写真祭で最高賞を受賞するなど海外で高い評価を得た。

 鈴木さんは作品集について「2020年に東京都写真美術館で展示し、人々が震災のルポルタージュ的記録ではなく、作品として評価してくれるようになったと確信しました。(スライドで)女川の皆さんにも見ていただきたい。作品解説とともに撮影当時のエピソードも紹介します」と話している。

 逢坂さんは家業の水産業を手伝いながら創作活動を続ける。「復興を詠む」と題し、短歌を年代別に紹介。町の変化と自分の気持ちの変化をどのように表現してきたかを振り返る。

入場無料・先着100人

 シンポジウムは午後2~4時(開場午後1時半)。入場無料。事前申し込みで先着100人。電話またはメールで氏名、年齢、住所、連絡先の電話番号を伝える。電話は三陸河北新報社事業部0225(96)0321=平日午前9時半~午後5時、メールはjigyou@sanrikukahoku.jp 席に余裕があれば当日会場でも受け付ける。

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