東日本大震災十三回忌に 雄勝の住民有志、鎮魂願い千羽鶴7000羽 制作進む
石巻市雄勝町の住民有志らが東日本大震災犠牲者の鎮魂を願い、千羽鶴の制作を進めている。3月11日に雄勝体育館で開く「東日本大震災大津波物故者 雄勝町十三回忌慰霊法要」で奉納する。法要は町内の寺院や住民有志でつくる実行委員会が主催。千羽鶴にする折り鶴の制作も呼びかけてきた。
折り鶴は雄勝地区内の寺院、総合支所、公民館、道の駅「硯上の里おがつ」、市社会福祉協議会雄勝支所などに設置した預かり箱や、雄勝地区の住民が多く移住した同市河北地区の「二子団地」からなど、これまでに約7000羽が実行委に寄せられた。預かり箱は2月末まで設置される。
13日には雄勝公民館に住民ら約40人が集まり、制作に励んだ。
主婦阿部次子さん(71)は「もう十三回忌になるのかと思う一方で、悲しみは何年たっても同じ。折り鶴の制作にも地域ぐるみで参加している。雄勝地区に残った人たちで集い行動できる機会になった」と話した。
実行委代表の龍澤寺住職山脇裕三さん(77)は「折り鶴には亡くなった方々への思いなど、みなさんの気持ちが込められている。大切に預かる」と語った。
法要は3月11日午後1時半から。読経と御詠歌のほか、物故者233人の読み上げなどを予定している。
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