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(526)卒業や餃子に韮(にら)の色透けて/岩田奎(1999年~)

 卒業という若者にとって重大なイベントと、日常的な食べ物の餃子(ぎょうざ)を取り合わせた句。卒業式帰りに、友人と寄った食堂だろうか。または卒業式が終わって、緊張がほぐれた家での夕食か。餃子の皮に透ける韮の鮮やかな緑色を発見する鋭敏な感性に青春性がある。学校生活が終わる寂しさと、将来への期待や不安がに…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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