(536)ここから逃げたくて風船を離す/雪消ミスミ(2005年~)
「風船」が春の季語になると言うと意外に思う人が多いようだ。もともと風船と言えば紙風船のこと。春祭りの縁日で売られていたことの名残で春に分類されたらしい。この句の風船は明らかにゴム風船、離せば飛んで行ってしまう、ヘリウムガスの詰まった風船だ。新しい門出の季節の希望に満ちた雰囲気に隠れた、漠然とした閉…
残り 79文字
関連リンク
- ・(535)春暁の火車洛陽を響かせり/董振華(1972年~)
- ・(534)ほめられて大きくなる子桃の花/浅井陽子(1944年~)
- ・(533)こいのぼりたなびく空に風光る/小野竹一(1947年~)
- ・(532)みなかみに逝きし獣の骨芽吹く/小田島渚(1973年~)
- ・(531)そのほかの花待つこころ寒櫻/上野一孝(1958年~)
関連タグ
河北新報のメルマガ登録はこちら最新写真特集
-
ベガルタ、あっという間の3失点 追い上げ届かず 第6節ホーム金沢戦<ベガルタ写真特集>
-
せんだい日和@荒浜かいわい 追悼と復興の風景広がる <カメラと一緒に街歩き>
-
ベガルタ押し込み続けて今季初の複数得点 第5節アウェー群馬戦<ベガルタ写真特集>
-
WBC侍ジャパンが、岡本の3ランや大谷の活躍でイタリアに快勝。準決勝に進出した<写真de速報>
-
<Web写真特集>祈りに包まれた被災地 東日本大震災から12年の3・11
-
相手の圧力に屈して今季初黒星 第4節ホームいわき戦<ベガルタ写真特集>
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。