(532)みなかみに逝きし獣の骨芽吹く/小田島渚(1973年~)
「みなかみ」は川の上流。山奥で死んだ動物の骨から、樹木の芽が出てきたという。実際は骨の肉片や泥についた種からの芽吹きだろう。しかしこう書かれるとまるで動物が樹木に生まれ変わったようだ。厳しい自然の中での死と再生の物語に輪廻(りんね)転生を想(おも)う。その霊性は川の上流から下流へ、大海へとあまねく…
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- ・(528)日陰より眺め日向の春の水/深見けん二(1922~2021年)
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。