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(537)春月や書物崩るる中に棲む/鍵和田秞子(1932~2020年)

 最初の五音にある季語が助詞の「や」で区切れています。一呼吸置いてから次の言葉を読むといいでしょう。月は一年中ありますが、季語となれば味わいも他の言葉への影響も大きく変わります。もし寒月なら真面目な本を持て余しているようですし、秋なら夜長にゆっくり読む本かもしれません。本は床に積まれたものでしょうか…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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