桜通じて交流 石巻・小網倉浜団地の住民、支援者と植樹
石巻市牡鹿地区の東日本大震災の防災集団移転団地「小網倉浜団地」で25、26の両日、桜を植樹するイベントがあり、地元住民とボランティアが交流した。
小網倉行政区とボランティア団体「東北サポーターチーム『想(おも)いの郷』プロジェクト」(仙台市)が企画した。桜の品種は二季咲きのアーコレードで、高さ約2.5メートルの苗木14本を団地入り口のスペースに手分けして植えた。
枝切りや鹿の食害対策といった手入れの方法を住民に知ってもらうワークショップも実施。餅つきや沖縄県の伝統芸能「エイサー」の演舞などもあった。
植樹したスペースには昨年11月、地元産カキなどの直売所がオープンした。団地に暮らす阿部園子さん(68)は「震災後に地域に子どもがいなくなり、寂しくなった。桜も満開になれば何か楽しいことができるのではないか」と期待した。
団地内には2018年に植樹した桜約80本もある。想いの郷プロジェクトの吉武信幸代表は「桜のメンテナンスをお手伝いしながら今後も交流を続けたい」と話した。
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