耐震強化岸壁新設へ 東北地方整備局新年度予算に計上 石巻港区、雲雀野地区
東北地方整備局は31日、2023年度の予算概要を公表した。石巻市などが要望を続けていた仙台塩釜港石巻港区雲雀野地区への耐震強化岸壁新設にも予算を計上した。
雲雀野中央埠頭北側の延長240メートルに、水深12メートルの耐震強化岸壁を新設する計画。23年度は地盤調査や設計などを進める。雲雀野地区の南防波堤整備と合わせ、10億円を計上した。25年度の完成を目指す。総事業費は未定。
耐震強化岸壁の整備は以前から計画されていたが、実現していなかった。石巻地方3市町や関係事業者らでつくる石巻港整備・利用促進期成同盟会が、国に事業化の要望を続けていた。雲雀野地区で木質バイオマス発電所の稼働が計画されていることなどから、取り扱い貨物が増えるとみて事業化を決めた。
同盟会会長も担う斎藤正美石巻市長は「大規模地震など災害時における緊急物資輸送など防災拠点としての機能強化はもとより、新規企業などの立地に伴う船混み解消なども大いに期待される」とコメントした。
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