「のらぼう菜」収穫ピーク 甘み強く、サラダにも 石巻地方
石巻地方で、アブラナ科の伝統野菜「のらぼう菜(な)」の収穫がピークを迎えている。生産者はまだ少ないが今年本格的に出荷が始まった。茎に苦みがなく甘みが強いのが特長という。海外由来の品種だが、江戸時代から南関東の一部地域で親しまれてきた。
東松島市赤井のビニールハウスでのらぼう菜を育てる石原慶太さん(59)=石巻市中里6丁目=は、1日当たり6~7キロを収穫する。今年は気温が高かったため生育が早く、3月上旬に見込んでいた収穫開始を、2月下旬に前倒しした。
石原さんは「まずは生でかじって味付けを決めてほしい」と話す。サラダはもちろん、おひたしやみそ汁もお薦め。焼き肉を巻いたり、天ぷらにしたりなど、肉や油との相性もいい。
収穫は5月上旬まで続く。石原さんは「多くの人に興味を持ってほしい。生産者を増やして、のらぼう菜を食べやすく、買いやすくしたい」と意気込んだ。現在は200グラムで150~200円。いしのまき元気いちば、グリーンサムいちば、フレスコキクチ矢本店の直売所などで購入できる。
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