「イノベーションで石巻おこし」 石巻商議所が通常議員総会 事業計画など承認
石巻商工会議所は3月29日、2022年度通常議員総会を石巻市千石町の石巻グランドホテルで開き、23年度の事業計画案や予算案など3議案を承認した。
本年度事業の主要テーマは「イノベーションで石巻おこし」に決めた。東日本大震災で生じた企業課題の解決のほか、デジタル化の推進、人材育成など七つの重点事業を掲げた。
国の第2期復興・創生期間(2021~25年度)の終了を見据え、国に二重ローン問題解消への支援やグループ化補助金を活用した施設・設備の運用緩和、財産処分への柔軟な対応を働きかける。東京電力福島第1原発事故の処理水放出が今夏にも見込まれることから、風評被害対応も盛り込んだ。
エネルギー価格や物価の高騰が続く中、取引価格の適正化を後押しする「パートナーシップ構築宣言」を推進。セミナーや相談会を開いて企業のデジタル化を支援し、生産性向上をサポートする。
新型コロナウイルスとの共生が進むことを見据え、観光客誘致に向け石巻市をPRするプロモーションビデオを制作する。地域内の消費を喚起する「外へ出ようキャンペーン」も展開する。
総会には委任状を含めて79人が出席した。青木八州会頭はあいさつで「よりよい地域づくりに取り組み、地域経済をもり立てていきたい」と述べた。
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