「かわまち拠点整備」完工 交流広場の利用始まる 石巻・北上川堤防隣接地
石巻市が同市中央2丁目に整備を進めていた「かわまち交流広場」が完成した。1日に利用が始まり、早速、市民らが訪れている。憩いの場やイベント会場などとして広く活用し、中心市街地のにぎわいづくりに役立てる。広場の完成で、市が東日本大震災の復興まちづくりで2016年度から取り組んできた「かわまち交流拠点整備事業」が完了した。22、23日には広場で完工記念イベントを開く。
交流広場は、かわまち交流センター北側に整備した。西中瀬橋に接続する市道を挟んで二つのエリアに分かれている。南側は敷地面積約1500平方メートルで、約850平方メートルの多目的スペースやステージ、夏場に子どもたちが水遊びできる噴水などを設けた。市道を挟んだ北側の多目的スペースは約400平方メートル。事業費は約1億9000万円で、国の復興交付金などを充てた。
かわまち交流拠点施設として、これまでに「いしのまき元気いちば」、立体駐車場、路線バスなどが乗り入れる交通広場、交流センターを開設した。北上川の堤防と一体的に整備し、元気いちばや交流センターは2階から堤防上のオープンスペースに直接出入りできるよう工夫。堤防上スペースは、イベントやキッチンカーの出店など新たな観光拠点として活用されている。これらを生かしたまちづくりが評価され、22年度には国土交通省の「かわまち大賞」を受賞した。
市街地に面した広場の完成で、商店街との回遊性向上などが期待される。斎藤正美市長は「これまでにない、中心市街地のにぎわいを創出する素晴らしい場所になる」と語った。
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完工記念イベントは22、23の両日、かわまち交流広場と周辺エリアである。両日とも午前10時~午後3時。
開会セレモニーは22日午前10時にあり、石巻小鼓笛隊が演奏を披露する。22日のみ橋通りが歩行者天国となり、プレーパークやマルシェが並ぶ。
両日とも広場では地元団体によるバンド演奏やダンスのステージ、石巻観光協会と姉妹・友好協定を結ぶ湯沢市、米沢市、東京都調布市、長崎県松浦市の特産品販売会がある。北上川では有料でカヌーとモーターボートに乗船体験できる。
連絡先は主催の石巻観光協会0225(93)6448。
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