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アーモンド、縁つなぐ 石巻・十八成浜で県外の有志ら作業

 石巻市十八成浜地区で、地域住民や県外の有志らが協力し、アーモンド苑(えん)の管理と植樹を続けている。16日には愛知県と東京都からボランティア7人が訪れ、苗木9本を新たに植えたほか、追肥を実施した。

 アーモンド苑は東日本大震災後、十八成浜ビーチパーク周辺に2カ所整備された。約500本が植えられている。花の観賞用で、例年桜より少し遅れて咲き始めるという。桜に似たかれんな花で、花言葉は「希望」。震災で大きな被害を受けた浜の復興への願いが込められている。

 活動を続ける地元住民の阿部恭一さん(71)は「震災以降ずっと継続してボランティアが入ってくれている。累計で1000人ほど来てくれたのではないか」と感謝する。

 「アーモンドがここまでたくさん植えられているのも珍しいはず。海水浴に訪れた人たちにも楽しんでもらえれば」と期待した。

 東京都の会社員金田健吾さん(27)は「アーモンドが有志と浜の縁をつないでくれているので、活動は続けていきたい。十八成浜は第二の古里のような感覚」と話した。

 植樹活動の後、石巻市出身のシンガー・ソングライター乾ひろゆきさんのライブもあった。

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