(566)裁ちばさみ開く重さや春の星/小島わこ(2005年~)
春の星というと、筆者にはスピカがまず思い浮かぶ。260光年を経て、この地球にはスピカの光が届いている。青白く神秘的な光をちょっと潤ませるような春のしっとりした空気の中で星は瞬く。ところで、裁ち鋏(ばさみ)の重さは、裁縫に慣れきっているとなかなか気付かないもの。星の潤みを際立たせるような春の夕べの空…
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