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(569)鳥の戀(こい)解けて蚯蚓へ驀(まっしぐ)ら/高橋睦郎(1937年~)

 春は動物たちの恋の季節。と、言葉にすると甘ったるいが、実際の恋はそんなに甘いものではないようだ。ほら、掲句をご覧あれ。「鳥の恋」の一語が読者にかけるロマンチックな魔法は一瞬で解けてしまう。恋の営みが終わった後、余韻に浸る間もなく鳥はハンターとして豹変(ひょうへん)、蚯蚓(みみず)へまっしぐら。動物…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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