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宿泊施設の予約好調 あすから大型連休、行楽ムード高まる 石巻地方

 春の大型連休が29日、始まる。今年は5月7日まで最大9連休となる。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、予防対策の基準も緩和。行楽ムードの高まりを受けて宿泊施設の予約状況も好調で、観光関係者の期待が高まっている。

 石巻市中瀬の石ノ森萬画館「春のマンガッタン祭り」(3~5日)など毎年恒例の催しに加え、南三陸町戸倉の神割崎キャンプ場である「潮騒まつり」(同)がコロナ禍前の規模に戻るなど、連日各地でにぎわいが見込まれる。

 一般社団法人石巻圏観光推進機構(石巻市)は3~5日、石巻市の「金華山詣(もうで)」と「金華山道」が昨年7月に追加認定された日本遺産「みちのくGOLD浪漫」のPR活動を、同市中央2丁目の市かわまち交流センターで初めて実施する。

 期間中は砂金採り体験を実施するほか、岩手、宮城両県の計6市町で構成するGOLD浪漫のストーリーと文化財をパネルで紹介。市内外から訪れる観光客にアピールする。

 周囲の観光施設からはコロナ禍前の集客を期待する声が上がっているという。機構の担当者は「日本遺産認定を広くPRするきっかけにしたい」と意気込む。

 宿泊施設の利用客も昨年を大きく上回る見込みだ。東松島市野蒜ケ丘3丁目の奥松島レーンホテルは、昨年の期間中は1割に満たない日があった一方、今年の予約は連日8割を超えている。吉田真尚支配人(48)は「感染対策の緩和と全国旅行支援の効果が大きい」と期待感を語った。女川町浦宿浜のホテル華夕美も3、4日は満室の見込みだ。

イベント多彩

 東松島市宮戸の市奥松島縄文村歴史資料館は、29、30日と5月3~7日、大型連休企画「縄文体験・体感WEEK!」を開く。

 縄文時代にちなんだ小物作りや火おこしなどの体験を用意。勾玉(まがたま)やシカ角のストラップ作り、菅原弘樹文化財専門官が日本最大級の里浜貝塚を案内するガイドツアーを毎日開催する。ツアーは午前10時半と午後1時から。日替わりの体験では琥珀(こはく)のアクセサリーや貝のブレスレット、ヤマザクラのストラップなどを制作できる。

 一部を除いて体験料が必要。午前9時半~午後3時。5日は午前10時~午後3時で、入館料と体験2つまでが無料に。連絡先は資料館0225(88)3927。

 日替わりの制作体験の内容は次の通り。
▽5月3日 琥珀のアクセサリー、貝のブレスレット
▽4日 イノシシの土鈴
▽6日 琥珀のアクセサリー、ヤマザクラのストラップ
▽7日 縄文の釣り針

   ◆

 「親子で学ぼう減災ウイーク」と銘打ち、防災グッズや段ボールベッドの組み立て体験など親子で防災・減災を学ぶイベントが29日から5月7日まで石巻市門脇町4丁目の市震災遺構「門脇小」で開かれる。

 5月4、6日は段ボールベッドの組み立て体験ができる。午前11時、午後1時半、3時の3回。各回30分程度で定員20人。事前申し込みも可。

 5日はNPO法人防災士会みやぎ制作の減災絵本「リオン」の読み聞かせの他、ペットボトルなど身近な物で作れる防災グッズの紹介を行う。午前11時、午後1時半、3時の3回。各回50分程度で定員20人。事前申し込みできる。

 期間中は災害時の行動を疑似体験するスタンプラリーを実施。家族との連絡方法や避難所生活といった設問に答えることで、自発的な行動を体験できる。

 開館時間は午前9時~午後5時。イベント期間は休まず開館する。参加無料だが入館料は別途必要。大人600円、高校生300円、小中学生200円。未就学児は無料。

 連絡先は市震災遺構指定管理グループ0225(98)8630=午前9時~午後5時=。

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 第8回「潮騒まつり」が5月3~5日、南三陸町戸倉の神割崎キャンプ場駐車場である。3日間とも午前10時~午後2時。同町と石巻市北上地区の水産業者らでつくる実行委員会の主催。

 ワカメ、ホヤ、焼きかきなど海産物を中心に、北上地区と同町の特産品、飲食ブースが並ぶ。特設ステージでは歌謡ショーが日替わりで行われ、「こどもの日」の5日は午後1時半から餅&菓子まきがある。

 連絡先は実行委080(1698)7364。

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 石巻市雄勝町の道の駅「硯上の里おがつ」で5月4、5の両日、「GWおがつ縁日」が開かれる。おがつ復興市実行委員会主催。両日とも午前10時から午後3時まで。

 ホヤの詰め放題は両日とも午前11時と午後1時の2回開催。1人1回500円。射的や輪投げ、綿あめの販売も2日間行う。

 4日は本マグロの解体ショーと即売(午前11時半)があるほか、5日は道の駅で1000円以上買い物をした先着200人を対象に、オリーブを餌に混ぜて育てた雄勝産ギンザケ半身を無料配布する。

 連絡先は石巻観光協会雄勝事務所0225(57)3339。

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 青いこいのぼりを掲げて東日本大震災で犠牲になった子どもたちを追悼するとともに今を生きる子どもたちの健やかな成長を願う「青い鯉(こい)のぼりまつり」が5月5日午前11時45分、東松島市矢本海浜緑地公園パークゴルフ場駐車場隣接地で開かれる。3日に大きなサイズの青いこいのぼり400匹を設置、当日は昨年までに寄贈された青いこいのぼり300匹を加え、計700匹が空を泳ぐ。

 5日午後1時からは東日本大震災から10年後の宮城県を舞台にした映画「有り、触れた、未来」の劇中で結成された音楽団体「蒼き風の民」とエンディング曲を担当したSAMURAI APARTMENTが登場。地元団体と一緒に音楽パフォーマンスを行う。

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