コバルトーレ女川、ＪＦＬ昇格へ奮起　新加入２選手を紹介

　東北社会人サッカーリーグ１部が３０日に開幕する。コバルトーレ女川は午後２時から、「ＦＣ　Ｌａ　Ｕｎｉｖｅｒｓｉｄａｄ　ｄｅ　Ｓｅｎｄａｉ」（柴田町）と女川スタジアムで戦う。目標の日本フットボールリーグ（ＪＦＬ）昇格へ向け、選手２８人が奮闘する。

　今季新たに加入した５選手のうち、ＤＦ杉山颯汰選手（２２）とＧＫ古川裕貴選手（３０）を紹介する。

ＤＦ杉山颯汰選手（２２）

＜パスを磨き結果で返す＞

　新潟県のサッカー専門学校「ＪＡＰＡＮサッカーカレッジ」卒業後、２０１８年から２シーズン、アルビレックス新潟シンガポールに所属。Ｊ２やＪ３経験のある選手たちと１年間研さんを積み、リーグ２３試合に出場した。

　２０年に元日本代表の高原直泰さんが立ち上げた沖縄ＳＶに移籍。サッカーに対する基礎や姿勢を学んだ。「ボールを奪われるつらさは沖縄の２年間でたたき込まれた。ミスを少なくし、いいパスを出せるように精度を磨いた」

　昨季は中国サッカーリーグのベルガロッソ浜田（島根県、現ベルガロッソいわみ）でプレー。足首にけがを抱えながらも、全国社会人サッカー選手権大会にも出場した。

　出場機会を求め、沖縄ＳＶで２年間ともにプレーしたコバルトーレのＭＦ吉田悠人選手を通じ、チームに自身をアピールした。「分かってもらえる人にしか分からない良さが自分にはある。より上を目指し、まずは結果で返していきたい」と意気込んだ。

　２０００年１１月７日、愛知県長久手市出身。開志ｊｓｃ－アルビレックス新潟シンガポール－沖縄ＳＶ－ベルガロッソ浜田。１８０センチ、７０キロ。

ＧＫ古川裕貴選手（３０）

＜高さ、豊富な経験生かす＞

　ＪＦＬのソニー仙台で通算約５０試合出場した。仙台大出身で、コバルトーレのＭＦ高橋晃司選手とは同期。県内での生活は１２年目に入った。コバルトーレとは「大学の頃にも対戦し、声をかけてもらっていた。ソニーでも練習試合をしてきた」と縁が深い。

　身体能力を生かしたシュートストップとハイボールの処理が強み。力の加減を０から１００まで一気に持っていく使い方を意識しているほか、ジャンプ力をキープするためにトレーニングに縄跳びを取り入れている。

　「高さは他のＧＫ２人に負けられない部分なので、特に生かしていきたい」と意気込む。

　積極的なチャレンジとトライ＆エラーを繰り返し、経験を次へ生かすことを大切にしている。今季は副主将も務める。

　「ＪＦＬ昇格のために加入した。高校生から３０代まで年代が幅広いチームの中で、自分はちょうど中堅に当たる。声掛けなどもしながら、よりチームが戦えるよう、一つ上の舞台を目指して尽力する」

　１９９３年４月２８日、千葉県茂原市出身。習志野高－仙台大－ソニー仙台ＦＣ。１８３センチ、７７キロ。

◇試合日程　

▽第１節　３０日午後２時（女川スタジアム）　
　ＦＣ　Ｌａ　Ｕｎｉｖｅｒ　ｓｉｄａｄ　ｄｅ　Ｓｅｎｄａｉ
▽第２節　５月１４日午前１１時（いわぎんスタジアムＡ）　　
　盛岡ゼブラ
▽第３節　５月２８日午後２時（女川スタジアム）　
　一目千本桜ＦＣ
▽第４節　６月４日午後２時（七ケ浜スタジアム）　
　七ケ浜ＳＣ
▽第５節　６月１１日午後２時（女川スタジアム）　
　富士クラブ２００３
▽第６節　６月１８日午後２時（いわぎんスタジアムＢ）　
　ＦＣガンジュ岩手
▽第７節　６月２５日午後２時（女川スタジアム）　
　日本製鉄釜石
▽第８節　７月２日午後１時（胆沢川桜づつみ多目的広場）　
　奥州ユナイテッドＦＣ
▽第９節　７月９日午後２時（女川スタジアム）　
　ブランデュー弘前ＦＣ
▽第１０節　７月１６日午前１１時（仙台大サッカー場）　
　ＦＣ　Ｌａ　Ｕｎｉｖｅｒ　ｓｉｄａｄ　ｄｅ　Ｓｅｎｄａｉ
▽第１１節　７月２３日午後２時（女川スタジアム）　
　盛岡ゼブラ
▽第１２節　７月３０日午後２時（仙台大サッカー場）　
　一目千本桜ＦＣ
▽第１３節　９月１０日午後２時（女川スタジアム）　
　七ケ浜ＳＣ
▽第１４節　９月１７日時間未定（富士大グラウンド）　
　富士クラブ２００３
▽第１５節　９月２４日午後２時（女川スタジアム）　
　ＦＣガンジュ岩手
▽第１６節　１０月１日午後１時（釜石球技場）　
　日本製鉄釜石
▽第１７節　１０月８日午後２時（女川スタジアム）　
　奥州ユナイテッドＦＣ
▽第１８節　１０月１５日午後１時（場所未定）　
　ブランデュー弘前ＦＣ