(576)さへずりのつぶだちてくる力石/永田満徳(1954年~)
さへずりは「囀(さえず)り」のこと。春には求愛や縄張りを守るため、小鳥の声が賑(にぎ)やかに聞こえてきます。力石は神社の境内にある大きな石です。持ち上げられるかを競ったり、上がるかどうかで神意を占ったりした、全国各地にみえるものだそうです。石のそばで鳥の声が聞こえます。しばらくいると音が粒立ち、声…
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