(572)空翔けよ緑の羽根を子の胸に/長谷川冬虹(1954年~)
かつて4月23日から29日までの1週間は「緑の週間」とされていた。この期間内に行われる緑化運動の募金者が貰(もら)えるのが、「緑の羽根」。子どもの頃は、名札に付けていたっけなあ。しかし世知辛い時代となり、この頃は小学生が名札を学校外で着けることもなくなりつつあるようだ。緑の羽根を胸に思うさま生きて…
関連リンク
- ・(571)永き日の鐘と撞木(しゅもく)の間かな/小笠原和男(1924~2016年)
- ・(570)三月の甘納豆のうふふふふ/坪内稔典(1944年~)
- ・(569)鳥の戀(こい)解けて蚯蚓へ驀(まっしぐ)ら/高橋睦郎(1937年~)
- ・(568)鳴いてゐる亀の美声を疑はず/岡田一実(1976年~)
- ・(567)誰もみな翼をたたみ潮干狩/遠藤由樹子(1957年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。