(573)摩天楼より新緑がパセリほど/鷹羽狩行(1930年~)
1969年のニューヨーク出張での句と言われています。当時最先端の超高層建築から覗(のぞ)いた地上では、初夏の新緑がパセリほどの大きさに見えたのでしょう。建物の横や下から見上げる視点ではなく、高い階から真下を見るという新しさを導入し、それまで見たことのない季語の姿を捉えています。パセリというのも新鮮…
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