川から見てみた石巻 (4)中瀬
東日本大震災の復興事業で、石巻市の北上川河口部はその姿を大きく変えた。両岸に堤防が築かれ、沿岸には交流施設が立ち並んだ。
建物が未来と歴史を対比
北上川の左岸側から中瀬を眺めた。河口部のシンボル石ノ森萬画館は、どの角度から見ても萬画館だ。「こどもの日」に向けて、ちょうどこいのぼりを掲げる作業をしていた。
手前には石巻市指定文化財「旧石巻ハリストス正教会教会堂」が建つ。東日本大震災の津波で全壊し、復元された。未来と歴史を感じさせる二つの建物の対比が不思議な空気感を醸す。
両岸の堤防空間に比べ、中瀬はまだ土色が目立つ。南側で進む中瀬公園の整備が終われば「マンガッタン」の愛称にふさわしいにぎわいが戻るはずだ。
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