川から見てみた石巻 (6)七ツ石
東日本大震災の復興事業で、石巻市の北上川河口部はその姿を大きく変えた。両岸に堤防が築かれ、沿岸には交流施設が立ち並んだ。
堤防消え、南国の気配も
北北上運河との接点にある石井閘門(こうもん)を過ぎ、船は北上川を北に向かう。河口から続いていた両岸の堤防がなくなった。切り立った斜面が川に迫る。トヤケ森山の山頂が見えた。
曽波神大橋を過ぎた左岸側に「七ツ石」という岩石群がある。石は七つ以上あった。見どころらしく、スタンドアップパドルボード(SUP)のグループが立ち寄っていた。
周囲はヨシが生え、木の枝が水面の上まで伸びている。「マングローブの林みたい」と言うのは大げさだが、SUPのイメージもあってか、南国の気配を少しだけ感じた。
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