川から見てみた石巻 (5)北上川・運河交流館
東日本大震災の復興事業で、石巻市の北上川河口部はその姿を大きく変えた。両岸に堤防が築かれ、沿岸には交流施設が立ち並んだ。
堤防と一体化 「水の洞窟」
北上川はかつて「袋谷地」と呼ばれた石巻市水明地区をぐるっと回り込む。進行方向に稲井地区の荒々しい岩肌や籠峰山が現れた。景観が都市から自然に変わった。
南の空を白雲が横切る。航空自衛隊松島基地の「ブルーインパルス」が訓練中だった。並行して走る船から見るのはいつもと趣が違った。
開北橋を越え、右岸に北上川・運河交流館が見えた。設計は世界的建築家の隈研吾氏。川面からだと、ガラス張りの建物が堤防に埋め込まれたようだ。「水の洞窟」という愛称をしっくり感じた。
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