特殊詐欺、闇バイト…甘い話には乗りません！　石巻・桜坂高生徒が宣言

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　私たちは甘い話には乗りません－。全国的に特殊詐欺の被害や闇バイトの問題が深刻化する中、石巻市日和が丘の市桜坂高（生徒３４２人）で、生徒が特殊詐欺加担防止宣言をした。４月に石巻署内に発足した特殊詐欺対策プロジェクトチームの「少年を詐欺に加担させない取り組み」の一環。

　生徒を代表して３年生の４人が１２日、体育館で「闇バイトの誘いはきっぱり断る」「特殊詐欺などの犯罪行為には加担しない」「トラブルに巻き込まれたらすぐに相談する」と宣言した。

　宣言した木村涼夏（すずか）さん（１７）は「（特殊詐欺のニュースを見て）同年代が加担していることに驚く。１日で何十万も稼げるおいしい話に手を出してはいけない」と語った。青木玲美（れいみ）さん（１７）は「簡単で良い条件に乗らないようにしたい。情報をうのみにせず確かめたい」と決意を述べた。

　企画した同署生活安全課の亀山岳也（たけや）少年健全育成官（４８）は「宣言をきっかけに危険を認識してほしい。管内の中学、高校、大学にも同じ取り組みを広げていきたい」と話した。

　宣言は石巻署員が講師を務めた非行防止教室に続いて行われた。教室では闇バイトのほか、薬物乱用や消費者トラブルの実態について学んだ。