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復興の象徴「ダンボルギーニ」、女川町役場へお引っ越し 存在感は健在

役場庁舎内に場所を変え、展示されているダンボルギーニ

 女川町役場の1階エントランスホールに強化段ボール製のスーパーカーの実寸大模型「ダンボルギーニ」が展示されている。昨年11月まで町内のテナント型商店街「シーパルピア女川」の店舗にあったが、3月に移設。2カ月たち、変わらぬ存在感を放っている。

 ダンボルギーニは2015年に、梱包(こんぽう)資材会社・今野梱包(石巻市桃生町)の今野英樹社長と社員が仕事の合間の時間を使って制作。全長4・7メートル、幅2.0メートル、高さ1.1メートルで、ボンネットやサイドミラーなども忠実に再現されている。

 同年冬にテナント型商店街の店舗で公開されると、完成度の高さから交流サイト(SNS)などで話題を呼び、全国から多くの人が女川町に足を運ぶきっかけになった。観光客や住民らの間で東日本大震災からの復興の象徴として親しまれてきた。

 震災から12年目の昨年、町と人が、次のステージに移れるようにと、今野梱包はテナントからの撤退を決定。「活用したいという声があれば、喜んで貸与したい」という今野社長の意向もあり、町がレンタルという形で役場に移設し、鑑賞できるようにした。

 町によるとテナント閉店後、「ダンボルギーニがどこにあるのか知りたい」という問い合わせもあったという。担当者は「復興や町のシンボルとしての存在の大きさを感じている。より多くの人に見てもらいたい」と話している。

 展示は平日午前8時半~午後5時15分。連絡先は町役場0225(54)3131。

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