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「ど根性ひまわり」強くきれいな花に 石巻中生、祈念公園で植栽

1苗ずつ丁寧に植えていく生徒たち(画像の一部を加工しています)

 東日本大震災の津波に襲われた石巻市門脇・南浜地区で塩害を乗り越え花を咲かせた「ど根性ひまわり」の13世代目となるヒマワリの苗が3日、地区に整備された石巻南浜津波復興祈念公園内の「がんばろう!石巻」看板そばに植えられた。

 苗を植えたのは石巻中の生徒7人。強い風が吹きつける中、約220本を一つずつ丁寧に手植えした。震災があった2011年3月に生まれた千葉ここねさん(12)は「震災時は近所の人からミルクやおむつを分けてもらったと聞いている。強くきれいな花になってほしい」と話した。

 ど根性ひまわりは津波でどこからか流れ着いた種が、当時同市門脇町にあった看板わきで11年夏に花を咲かせたのが始まり。以来、看板を建てた「がんばろう!石巻の会」の黒沢健一事務局長(52)らが種を採り続け、代を重ねている。

 今回植えたヒマワリの親である12世代の種は、被災自治体の地域活性化などを図る「東北復興宇宙ミッション」の一環で、21年に国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられた後、帰還したもの。宇宙から帰った代から採れた13世代の種は、市を通じて市内の小学校と保育園に配布された。

 黒沢事務局長は「活動に関わることが防災学習につながる。今後も地域の子どもたちに植えてもらいたい」と述べた。

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