(605)蠅取りリボンねぢれ昭和の垂れてゐる/坂下遊馬(1954年~)
蠅(はえ)取りリボン、粘着性の高いテープをぶら下げておいて虫を捕らえるトラップである。夏が今ほど暑くなかった頃は、風を通すために家中を開け放っていたので、蠅取りリボンは重宝したものだ。照明の紐(ひも)に下げていたが、この頃は天井に「明かりをつけて」と言えば明るくなり、電気の紐もほとんど見ない。蠅取…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。