津波ハザードマップ、最大級浸水想定に対応 石巻市、ウェブサイトで暫定版公開
昨年5月に県が公表した最大級の津波浸水想定を踏まえて津波避難計画などの改定を進めている石巻市は、暫定版の津波ハザードマップの公開を市ウェブサイトで始めた。いち早く公開することで、災害への備えに役立ててもらう狙い。スマートフォンやパソコンで自宅などの浸水高が確認できる電子地図の公開も始めた。
津波ハザードマップはエリア別にまとめた。(1)石巻地区西部(2)石巻地区東部(3)河北(大谷地・二俣)・河南・桃生(4)河北(飯野川・二俣・大川)・北上(5)河北(大川)・雄勝(6)荻浜・牡鹿の6エリア。HPからダウンロードできる。
津波浸水高は30センチ以下から20メートル以上の8段階に分け、地図上に黄色や赤など色分けして表示。各避難施設の最大津波高や代表地点ごとの津波到達時間、最大津波高などを掲載した。浸水域の拡大を受けて指定を変更・解除する見通しの避難施設も暫定版ではあえて残し、見直し中であることが分かるよう色分けして表示した。
公開は今月9日。今後、地域住民らと追加の避難施設を協議するなどし、完成させる。完成版は秋ごろに全戸配布する見通し。
電子地図は市のサイト「石巻まちづくりマップ」で閲覧できる。
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