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津波新想定での避難計画 意見交換会、総合支所管内で開始 初日は北上 石巻市

北上地区の区長らが参加した住民意見交換会

 石巻市は23日、県が昨年5月に示した最大級の津波浸水想定を踏まえて改定を進めている津波避難計画などについて、6総合支所管内での住民意見交換会を始めた。6月8日までに各地区で順次実施する。

 初日は北上地区の意見交換会を北上総合支所で開き、行政区長ら15人が出席した。市危機対策課の職員が地域防災計画と津波避難計画、津波ハザードマップの改定案を説明した。

 市は新想定で浸水域に入った地区内の本地生活センター、長尾生活センター、女川集会所を津波避難場所から除外する方針を示した。出席者から「いったいどこに逃げればいいのか。安全な場所を示してほしい」といった声が上がり、市の担当者は「計画改定までに新たな避難場所の確保に努める」と理解を求めた。

 避難施設が集積する高台のにっこり地区拠点エリアに内陸側から上る避難道の整備を求める意見もあった。

 旧市内6カ所での住民意見交換会は19日に終了した。市は津波ハザードマップは秋頃に配布し、地域防災計画と津波避難計画は11月の総合防災訓練までに策定する方針。

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