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<防災士記者 備えのコンパス3(2)>土砂災害の前兆があったらすぐ避難を

 日本列島は6~10月、梅雨前線や台風の影響で雨量が多くなります。大雨が降ると、洪水とともに土砂災害が多発します。2019年の台風19号では、宮城県内だけで土砂崩れや土石流が254件ありました。

 山鳴りや石がぶつかるようなごう音が聞こえるときは、土石流の前兆現象かもしれません。雨が降り続いているのに川の水量が減った場合は、上流で土砂崩れが起き、川がせき止められている可能性があります。

 斜面にひびが入ったり、沢や井戸の水が濁ったりした場合も注意が必要です。

 長雨のときは、土砂災害の危険がある場所には近づかず、土砂災害警戒情報に注意し、前兆に気付いたら速やかに避難しましょう。周囲が浸水している場合は、頑丈な建物の2階以上で斜面と反対側にある部屋に垂直避難するなど、少しでも危険を避けてください。(藤沢和久)

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