フレッシュマン奮闘>石巻市湊小
この春に新たな一歩を踏み出した若者たち。研修や業務の現場で奮闘の日々が続く。新たな舞台に立った新社会人を紹介する。(随時掲載)
石巻市湊小 教諭 浅野沙楽さん(22)
<対話し、褒めて伸ばす>
石巻市湊小で3年1組(19人)の担任を務める。「一人一人の良さを認めて個性を引き出せるよう、子どもたちに向き合っている」と言う。
石巻市出身。石巻高、宮城教育大卒。小中学校の恩師の影響で教員の仕事に憧れを抱いた。小学校が人格形成に当たる大切な時期と気付き、高校3年の夏に教職を志望した。「人を育てるのは難しいけれど、人生の中に関われるのは教師の魅力」
4月10日の始業式。受け持つクラスの子どもたちとの初顔合わせに「不安でしかなかったが、顔を見たら、教員として1年間、一緒に学級をつくっていこうという意識が高まった」。
学級経営の柱として、思いやりの心と挑戦する心の二つを挙げる。「学校生活の中で他の係の仕事を手伝うとか、素早く行動するために協力する」。こうした実践を児童に期待する。
「間違うことは素晴らしい」。子どもたちに挑戦することを促すため、5月にこの言葉を贈った。「間違いや失敗することに学びがある。そのことに気付かせたかった」
教員になって約3カ月。「子どもは教師の鏡である」と大学時代に心に響いた言葉を忘れず「子どもが困っている顔をしていたら、私の指導に問題がある。声のかけ方など、絶対に手を抜かない」と肝に銘じている。「一人一人と対話をして褒めて伸ばす」と力を込める。
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