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来館者5万人目に記念品 石巻・震災遺構「門脇小」でセレモニー

来館者5万人目の記念品を受け取る(右から)高清水さんと成行さん

 石巻市の東日本大震災遺構「門脇小」の来館者が24日、5万人に達し、現地で記念セレモニーがあった。

 5万人目となったのは、旅行で訪れた香川県丸亀市の団体職員成行由衣さん(25)と長野県駒ケ根市の銀行員高清水葵さん(28)。斎藤正美市長が記念品として特産品の詰め合わせを贈った。

 2人は俳優佐藤健さんのファンで、市内で撮影された映画「護(まも)られなかった者たちへ」のロケ地巡りの途中で立ち寄ったという。

 成行さんは「校舎の窓が全部なく、想像以上に被害が大きかったことを実感した」、高清水さんは「地元に戻って避難の大切さを伝えたい」と語った。

 震災遺構「門脇小」は2022年4月3日に開館し、今年3月末までの約1年間で約3万9000人が来館した。新型コロナウイルスの5類移行に伴い、小中学校の教育旅行や校外学習での利用も増えているという。

 リチャード・ハルバーシュタット館長(57)は「県外からの来館者が増えている。より満足度の高い施設にしていきたい」と話した。

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