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<防災士記者 備えのコンパス3(5)> 中小河川近くでは素早い行動を

 6月初旬に各地で豪雨を記録するなど、大雨被害が増える季節になりました。川幅の狭い中小河川は、急な増水に注意が必要です。

 2016年8月の台風10号では、岩手県岩泉町の山あいを流れる小本川が氾濫しました。町内で一時約430世帯が孤立し、濁流に襲われた高齢者施設で9人が犠牲になりました。

 この日は昼から雨が降り続き、午後6時からの2時間で、下流の水位が約3・4メートル上昇しました。「まだ大丈夫」と思っていると、逃げ遅れにつながります。

 大雨時には気象庁の洪水警報の危険度分布「洪水キキクル」で増水のリスクと洪水予報を国土交通省のウェブサイト「川の防災情報」でライブカメラ画像や水位などを確認しましょう。自宅や勤務先などを登録しておくと便利です。

 情報を集め、身動きが取れなくなる前に、早めに避難することが重要です。(石沢成美)

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