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宮城ヤンマーU15フットサル 10回記念に教室、元日本代表の大久保さん熱血指導

サッカークリニック、小中学生100人受講

シュートの手本を見せる大久保さん

 サッカー元日本代表FWで、スペインやドイツでもプレーした大久保嘉人さん(41)によるサッカークリニックが2日、石巻市総合体育館で開かれた。1、2の両日開催された「宮城ヤンマーカップU-15フットサル大会」(宮城ヤンマー、石巻サッカー協会主催)が、第10回の節目を迎えたことで企画された。石巻地方の小中学生計約100人が、シュートの技術などを学んだ。

 サッカークリニックには大会に出場した選手を中心に、市内の小中学生が集まった。Jリーグで史上初の3年連続得点王(2013~15年)で、J1通算最多得点記録保持者(191得点)の大久保さんが、強いシュートの打ち方などを指導した。

 大久保さんは手本を披露しながら「ディフェンダーやゴールではなく、ボールの真ん中をしっかり見る。インパクトの瞬間にだけ足の指に力を入れてほしい」とアドバイスした。

 ミニゲームを通してトラップなどのテクニックも解説。「自分の蹴りやすい場所に落とせば、助走なしでシュートが打てる」「壁当てをする時は、ボールの跳ね返りをイメージするといい」と伝えた。

 Pgcomジュニアユースの高橋隆斗君(12)=石巻市住吉中1年=は「力を入れるポイントを詳しく教えてくれた。大会で活躍できるように、しっかり習得したい」と話した。

 クリニック終了後、大久保さんは「サッカーは意思疎通が大事。積極的に自分を出してほしい。石巻から日本代表が出るのを期待する」とエールを送った。

鳴瀬未来、初の栄冠

決勝で激しくボールを奪い合う鳴瀬未来と住吉Aの選手

 「第10回宮城ヤンマーカップU-15フットサル大会」には石巻地方の中学校、クラブチームから14チームが出場した。1日は予選リーグ、2日は決勝リーグとトーナメント戦を実施。決勝は鳴瀬未来中と住吉中Aが対戦し、鳴瀬未来が3-1で初優勝した。

 試合は16分(8分ハーフ)で行われ、準決勝までの3試合で11得点を挙げた鳴瀬未来が決勝でも力を発揮した。1-1の延長後半3分に石森元陽(あさひ)選手(3年)が勝ち越し弾を決め、終了間際には、高橋拓夢(ひろむ)選手(2年)が追加点を奪った。

 石森選手は「チームの雰囲気が良く、冷静に戦えたことが勝因」と話し、高橋選手も「一人一人の集中力が高く、シュートも狙って決められた」と喜んだ。

 大会は東日本大震災からの復興を願い、中学生の健全育成や、フットサルとサッカーの技術向上、競技の普及拡大を目的に、2014年に始まった。PgcomジュニアユースU15、河南東中Aが3位に入った。

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