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北上川河口部の復興整備に尽力 日本河川協会の功労者表彰、亀山前石巻市長へ伝達

賞状を受け取る亀山氏(右)

 公益社団法人日本河川協会は、東日本大震災で大きな被害を受けた石巻市の北上川河口部の復旧復興で、堤防の整備や利活用推進に尽力したとして前石巻市長の亀山紘氏を本年度河川功労者として表彰した。

 亀山氏は2009年4月の石巻市長選で初当選し、21年4月まで3期12年務めた。1期目途中で震災に直面。復旧復興事業の堤防整備では国と市が連携し、街の景観や人に配慮した新たな水辺空間の創造を目指した。

 商業施設「いしのまき元気いちば」を堤防と一体的に整備するなど、川沿いを生かした一連のまちづくりは、国土交通省の22年度「かわまち大賞」に選ばれた。

 伝達式が3日、同市蛇田の北上川下流河川事務所であり、斉藤喜浩所長が亀山氏に賞状と記念品を手渡した。亀山氏は「河川事務所や地域のおかげで堤防が完成した。市民には石巻ならではの景観にもっと親しんでほしい」と語った。

 斎藤正美石巻市長は祝辞で「大賞を受賞でき、あらためて感謝したい。これからは防災面や産業面で利活用を進める」と述べた。

 河川功労表彰は河川に対する理解を深めるため1949年に始まった。河川愛護、河川整備などの功績が対象で、本年度は全国の30団体、63人を表彰した。

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