海水浴場 石巻市営全5カ所開設、雄勝地区の荒浜13年ぶり 東松島市2カ所
石巻市は5日、東日本大震災で被災し休止していた雄勝地区の荒浜海水浴場を今夏13年ぶりに開設すると発表した。渡波、白浜、網地白浜、十八成浜の各海水浴場も開設し、市営全5カ所を海開きする。
斎藤正美市長が定例記者会見で説明した。荒浜海水浴場はコバルトブルーの透明度が高い水質と白い砂浜が特長で、震災前の2010年は約5000人が来場した。
震災の津波で防潮堤のほか、更衣室やトイレといった施設が被災。高さ8.4メートルの防潮堤の整備や施設の復旧を終え当初は20年に再開する計画だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開設を見送っていた。開設期間は7月22日~8月20日の30日間。
荒地区会の高橋周一会長(70)は「ようやく開設できる。多くの人に足を運んでもらい、景色の美しさや自然の豊かさを感じながら海水浴を楽しんでほしい」と期待を寄せる。
市営全5カ所の海水浴場開設に、斎藤市長は「多くの観光客に海水浴を楽しみ、より石巻を味わってもらいたい」と述べた。
その他の市営海水浴場の開設期間は次の通り。
▽網地白浜、十八成浜=7月15日~8月20日
▽渡波、白浜=7月22日~8月20日
<東松島市、月浜は21日>
東松島市は4日、月浜海水浴場の海開きが21日に決まったと発表した。野蒜海水浴場の海開きは14日で、両海水浴場とも8月20日まで開設される。
遊泳時間はいずれも午前9時から午後3時。
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