「熱い夏に」 高校野球宮城大会、開幕 石巻市民球場で選手宣誓
全国高校野球選手権宮城大会は7日、石巻市民球場で開幕した。同球場での開会式は2013年以来10年ぶりとなった。大会には県内から66校62チーム、石巻地方からは合同を含め、8校7チームが出場する。球場には選手の家族や高校野球ファンが大勢駆け付け、選手たちに拍手を送った。
開会式で柴田の伊藤奏主将が「困難を乗り越えた先に明るい未来や甲子園があると信じ、練習に励んできた。本当の高校野球を取り戻し、感動を再び宮城から届け、熱い夏にする」と選手宣誓した。
9日に加美農と対戦する石巻西の桜井望海主将(17)は「地元での開会式は気合が入る。やっと大会が始まるという気持ちが大きい。試合のリズムを自分たちでつくっていきたい」と意気込んだ。
利府との初戦を10日に控える石巻好文館の梶原亮主将(18)は「宮城に(甲子園の)優勝旗があることを誇らしく思い、目標として頑張りたい。試合ではチームの全ての力を発揮し、ぶつかっていきたい」と話した。
決勝戦は仙台市宮城野区の楽天モバイルパーク宮城で23日午後1時から行われる予定。
涌谷・宮城水産・石巻北連合チーム、初戦で惜敗
全国高校野球選手権宮城大会の開幕戦が7日、石巻市民球場であった。石巻勢を含む涌谷・宮城水産・石巻北の連合チームが泉館山と対戦、2-4で敗退した。
石巻勢の次戦は8日午後0時半から石巻工が宮城工と鹿島台中央野球場で、石巻と日本ウェルネス宮城が同日午後2時から仙台市民球場で戦う。
◇
◆1回戦(石巻市民)
涌谷・宮城水産・石巻北 000001001-2
泉館山 10000021×-4
(連)阿部匡-佐々木(泉)梅垣-鈴木秀
▽二塁打=阿部匡(連)
【評】涌谷・宮城水産・石巻北の連合チームは追い上げたが及ばなかった。主戦阿部匡が初回に失点するも、六回に自らの適時二塁打で同点にした。1-4で迎えた九回、黒岩、菊地の連打などで無死満塁の好機をつくったが、1点を返すのみに終わった。
<成果出せて感謝>
連合チームは昨年秋に発足し、春、夏と大会に挑んだ。週1、2回のみの全体練習を通じて連携を確認してきた。
主戦で4番を務めた宮城水産の阿部匡汰主将は、守備を終えるごとにベンチ前で選手を出迎えて鼓舞した。チームの楽しさが、いいプレーにつながることを伝えたかった。
試合終了後、ベンチ前で泣き崩れた。仲間から「お疲れさま」と声をかけられ立ち上がった。「練習の成果を出し切り、いい試合ができた。感謝とともに、これからも一緒だと伝えたい」と涙を拭った。
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