田代島での生活描く 漫画「ねこじまぐらし」発売 木月けいこさん、3年間移住
「猫の島」として知られる石巻市田代島での移住生活を描いた漫画「ねこじまぐらし 猫と私と田代島の愉快な日常」(秋水社)が発売された。自由気ままな島猫の生活を、愛らしくデフォルメされた絵柄で描く。
どっしりと体格のいい「デカ男」や、人なつこくて観光客に人気な「ほくろちゃん」など、毛色も性格もさまざまな猫たちが登場する。語り手の「私」をはじめ、猫の世話を焼く島民と、意に介さず奔放に甘える猫の関係性がコミカルにつづられる。
手がけたのは茨城県在住の漫画家、木月けいこさん。当時の出版社の担当者から地方移住エッセーの執筆を提案され「いっそ猫島のような特殊なところに住もう」と2015年、田代島に移住した。
候補地は他にもあったが、田代島の猫の野性的な雰囲気に魅力を感じたという。島で保護した猫2匹とともに、3年間暮らした。
木月さんが余った魚を猫に焼いて振る舞ったところ、いつの間にか方々から島猫が集まり追い回されるなど、田代島ならではの体験が描かれる。
木月さんは「島猫特有のワイルドさと、ふわふわもちもちしたかわいさの両立を心がけている。猫との島暮らしを少しでも楽しく魅力的に伝えられれば」とアピールした。
6月26日に発売された。A5判132ページ、900円(税別)。現在も雑誌「ねことも」で連載中。
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