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ホヤ養殖、触れて学ぶ 地域産業に理解 石巻・大原小、寄磯小

ホヤの原盤作りに取り組む児童たち

 石巻市の大原小(児童16人)と寄磯小(児童2人)は13日、市谷川浜漁港でホヤの養殖体験を行った。地元の産業や水産物に興味を持ってもらうのが狙いで、児童の保護者らが講師を務め、ホヤが出荷されるまでの流れを学んだ。

 児童らは船の上と岸壁から、ホヤが巻き上げ機で水揚げされる様子を見学。水揚げ直後は複数の個体がまとまっている状態のため、一つ一つ分離させる「株分け」も体験した。「引っ張らず押し出すイメージだと楽に外せる」などと指導を受けながら取り組んだ。

 谷川浜にある「ワタキ水産」では、ホヤの幼生を付着させるための原盤作りと、殻むきにも挑戦した。

 大原小6年の安藤莉央さん(12)は「初めて触った。固くごつごつしていた」と話し、寄磯小6年の渡辺羽海(うみ)さん(12)は「殻付きのホヤを見る機会がほとんどなかったので貴重な経験だった」と喜んだ。

 指導に当たったワタキ水産の渡辺隆太さん(39)は「これからも地元の食材に触れ、牡鹿地区を身近に感じてほしい」と話した。

 両校は本年度から毎週木曜日に総合的な学習として、合同の授業や地元食材について学ぶ体験学習などを実施している。

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