(660)夏帽子うつむいて鼻うつくしき/大串章(1937年~)
夏帽子は総称で、麦わら帽子や男性用のパナマ帽、登山帽などいくつか種類があります。しかし共通するのは風通しのよい素材で、強い夏の日差しを避けるつばがあることでしょう。この句の帽子にも広いつばがある気がします。うつむいて目元が隠れ、帽子の影から鼻が見えたとき、作者は普段思っても見なかった鼻筋の美しさに…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。