栗駒山、登り続け400回超 宮城・栗原 85歳菅原幹男さん挑む「山は元気くれる主治医」

11日は山に親しみ、山の恩恵に感謝する「山の日」-。栗原市一迫の菅原幹男さん(85)は同市北西部にそびえる栗駒山(1626メートル)を400回以上登頂した。高齢で体力の衰えを感じるものの、山に登れば心身ともに力がみなぎる。今年は4回の登頂に成功し「元気をくれる栗駒山は私の主治医」と笑顔で語る。
菅原さんは定年退職後、趣味で山登りを始めた。アフリカ最高峰キリマンジャロの登山経験がある会社の同僚や山岳会の指導員に山のイロハを教わり、鳥海山や岩手山など東北の名峰を中心に山にのめり込んだ。
生まれ育った一迫地区の小学校の校歌に登場し、いつも身近にあった栗駒山は特別な存在だ。趣味やガイドで本格的に登ると、イワカガミやヒナザクラといった多彩な高山植物、火砕流の影響で変化に富んだ地形など新たな発見があった。体調が良くない日も、栗駒山に登れば治ったような気がした。
ノートに書き留めた登山記録をたどると、栗駒山登頂は2001年以降で400回超。多い時期は1年間で52回も訪れた。
昨年は山の日に登り、約3キロの中央コースを約1時間45分で登頂した。今年は用事が入って山の日に行けないため、今月8日に挑戦。山頂まで2時間5分を要したが、ハクサンシャジンやウメバチソウなどの季節の花が出迎えてくれ、気持ちが癒やされたという。
菅原さんは「健康でいられるのも栗駒山のおかげ。元気なうちはもう何年かは登り続けたい」と晴れやかな表情で話す。
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