「とっておきの音楽祭in東まつしま」来月24日 来年以降は当面休止、運営に苦慮
東松島市の市街地などを会場に、あらゆる人が音楽を通じて垣根なく交流する「とっておきの音楽祭in東まつしま」(実行委員会主催)が、9月24日の第17回を最後に当面休止することになった。新型コロナウイルス感染拡大以降、運営資金集めの環境が変化したことやスタッフの減少などが理由。
音楽祭は2005年に始まった。「みんなちがって みんないい」を合言葉に「心のバリアフリー」を目指し、障害のある人もない人も、高齢者も子どもも音楽を通じて交流してきた。
市街地に複数のステージを設け、来場者が街を行き交うスタイルをつくるなど地域のイベントとして定着した。東日本大震災があった11年も開催。コロナ禍で20、21年は中止。22年は規模を縮小して野蒜地区で開催した。
実行委員長の本田和彦さん(66)は「企業や団体に開催趣旨を歩いて伝え、協力を頂くスタイルがコロナ禍で難しくなった。運営スタッフの減少もあり、心苦しいが休止することにした」と説明する。
実行委は解散せず、障害者や高齢者、地域住民が音楽を通して交流する「音を楽しむカフェ」など小規模イベントは続ける。本田さんは「地域で障害者や高齢者を支えるという目標は変わらない。今後とも支援、協力をお願いします」と話した。
第17回の音楽祭ではステージを市コミュニティセンターの野外ステージ、センター内ホール、子育て支援センター前に3つ設ける。午前10時~午後5時。石巻地方を中心に32団体320人が出演する。フィナーレでは音楽祭テーマ曲「オハイエ」を出演者、スタッフらで歌い、締めくくる。
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