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水産業の良さ伝えたい 石巻で職場見学ツアー 高校生と若手社員が交流

末永海産で後藤さん(右)と沢山さん(左奥)から仕事のやりがいを聞く参加者

 石巻市の高校生が地域の基幹産業である水産業の会社を見学し、若手社員と交流するツアーが市内で開かれた。宮城水産高の3年生8人が、水産加工会社などに勤務する高校の先輩や年齢の近い社員から、仕事のやりがいや職場の雰囲気などを聞き、卒業後の自身の姿をイメージした。一般社団法人フィッシャーマン・ジャパンが主催した。

 同市塩富町の水産加工会社「末永海産」には6人が訪問。昨春、宮城水産から入社した沢山哀斗さん(19)と、仙台市出身の後藤紗華さん(24)が「面接試験で心がけたこと」や「やりがいを感じる瞬間」など、学生の疑問に答えた。

 商品製造に関わる沢山さんは「社員同士の関係性がいいと聞いていたので友人と話すつもりで面接をした」と振り返り、品質管理などを担当する後藤さんは「電話対応をした際に自社商品をほめてもらえることがうれしい」と語った。

 ツアーは7月28、31日に実施。3年生の小倉夕芽さん(18)は「どの会社も活気があって魅力的だった。聞いた話を今後の職業選択に生かしたい」と語った。

 フィッシャーマン・ジャパン広報の香川幹さんは「今後も見学会を実施し、石巻地方の高校生に水産業の良さを伝えたい。選択肢の最初に出てくるようになるのが理想だ」と話した。

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