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やってみた! 記者が夏チャレ > ダイビング

船のはしごにつかまり、海面に顔をつけた状態で呼吸の練習をする記者

 誰もがきっと一つくらいは持っている「いつかはやってみたい」-。新型コロナウイルスによる行動制限が緩和された今年の夏。ぐっと気持ちが高まる。記者それぞれがチャレンジしてみた。(随時掲載)

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<魚と出合い緊張解ける>

 「海って気持ちいい」。7月、離岸流の体験取材をした時に思った。より海を感じたいと思い、ダイビングに挑戦した。

 シュノーケリングの経験はあったが、ダイビングは初めて。女川町のダイビングショップ「ハイブリッジ」の体験に申し込んだ。店主でインストラクターの高橋正祥さんに、水圧から鼓膜を守る「耳抜き」の方法や、水中でコミュニケーションを取る「ハンドサイン」などを教わり、いざ出発。

 同町の竹浦漁港から約1キロ沖のスポットに船で向かった。まずは練習。水中での呼吸に必要なレギュレーターをくわえ、船のはしごにつかまり、顔を海面につけた。レギュレーターに慣れないせいか、船に打ち付ける波で呼吸が激しくなる。高橋さんから「リラックス、力を抜いて」とアドバイスをもらうが、うまく力が抜けない。

 高橋さんに手を引かれながら船の周りを1周してみた。大丈夫なはずなのに、溺れるような怖さがあり、呼吸がうまくできない。1度船に上がった。

 もっと簡単に潜れるものだと思っていた。深く呼吸する練習を何度も繰り返し、リベンジした。

 海面に顔をつけると、1.5センチほどの小さく茶色い魚が目の前に現れた。かわいい…。魚は私を恐れず、1分ほど目の前でひらひらと泳いだ。その間は恐怖を忘れ、呼吸ができた。

 想像していたように潜ることはできなかった。でも、あの魚に出合えたのはダイビングにチャレンジしたから。そう思うと、挑戦は無駄ではなかった。(石井季実穂)

■上達のこつ/ダイビングショップ「ハイブリッジ」高橋正祥さん(43)

 体が緊張すると利き手に力が入り、バランスが悪くなってしまう。魚と一緒に泳ぐイメージで、力を抜きリラックスすること。

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