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(675)先達のありて群れ発つ稲雀(いなすずめ)/志摩陽子(1941年~)

 秋に重く頭を垂れた稲穂をついばむのが稲雀です。最初に数羽が見回り、それから群れがやって来るそうですから、この句もそのことを言っているのでしょう。先達といえば、学問や技芸の道の先輩や、案内役のことを指します。通常は、わが学問の道に先達ありと、自分にとって一人か数人という印象がありましたから、後進が何…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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