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試練乗り越え夢実現 福島の女性が食と健康のカフェ開店<ほっとタイム>

カフェでコーヒー豆をひく堀越さん

 次男の闘病、夫の死。試練があっても前向きに生きてきた女性の夢が結実した。福島市の会社経営堀越ミヤさん(72)が、食と健康を考えるカフェ「アーリーバードのおうち時間」を5月に開いた。

 JR福島駅西口、2009年に56歳で亡くなった精神科医の夫の元クリニックを改装した。7席限定。母譲りのみそ入り蒸しパン、自家栽培の果物を使ったサラダなどを提供する。70歳で取得した健康管理士の資格を生かし、高齢者や精神疾患の患者らに食の見直しなどを提案する。「ゆっくりとコミュニケーションを楽しみたい」

 次男(37)が1歳2カ月の時に白血病と診断され、放射線治療を受けた。闘病を支える食と栄養の大切さを実感し、福島市内に1997年、福島県立医大病院に入院する子どもと家族の滞在施設「パンダハウス」を建てた。その後も医療に関わる中、食への思いを温めてきた。

 「年齢で諦めるのでなく、与えられた命を最後まで輝かせたい」。実り豊かな人生の晩秋だ。

 開店は水-土曜午前9時~午後1時。連絡先は090(3848)7437。
(生活文化部・会田正宣)

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