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自然災害が題材の舞台「シシ」、石巻拠点の俳優 大橋さん出演 16~18日・仙台

芝原さん(右)ら出演者を使い作成した「シシ」のチラシ
公演に出演する大橋さん

 石巻市を拠点に活動する俳優大橋奈央さん(28)が16~18の3日間、仙台市宮城野区文化センター・パトナシアターである自然災害を題材にしたミュージカル「シシ」に出演する。大橋さんは「明るく前向きに生きてというメッセージを込めたい」と語る。

 シシは1611年の慶長の大津波から1年後、仙台藩のとある漁村が舞台で、逆境にあらがって自らの力で生き抜いた人々を描いたミュージカル。シシオドリ(鹿踊り)発祥の地と言われる三陸の伝承を基に、ヒップホップやラテンロックなどを織り交ぜた東北発のエンターテインメント。

 2019年の公演から参加している大橋さんは「コロナ禍で中止になった年もあるが、今回で4回目。私は貧しさのせいで奉公に出される村の娘を演じる」と稽古に熱が入る。

 「津波で何もかも流されたが、心まで流されたわけではねえ」というのがこのミュージカルのテーマで、東日本大震災後「伝承演劇」という形で震災を題材にした芝居に取り組んできた大橋さんは「貧しくても苦しくても何とかなるだろうという心を強く持つ大切さを、見ている人たちに伝えたい」と強調する。

 シシには石巻市出身の俳優芝原弘さん(41)=仙台市=も出演。大橋さんによると「道化師の役で、沈みがちな村の人たちを明るくするムードメーカー」と、先輩俳優との共演を楽しみにしている。

 主催は「みんなのしるし合同会社」(大船渡市)。チケットは前売り4000円、当日5000円。プレイガイドはチケットぴあPコード521-446、みんなのしるしEチケット予約minna@mi-kuni.com

ミュージカル「シシ」ツアー - 岩手県大船渡 みんなのしるし

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